ドキュメントWebhookで完了を通知する

Webhookで完了を通知する

文字起こしの完了・失敗を署名付きリクエストで受け取り、署名を検証します。

文字起こしの完了・失敗はWebhookで受け取れます。作成時にwebhook_urlを指定すると、そのURLへ署名付きPOSTリクエストを送ります。

Webhookを設定できるのはREST APIだけです。MCPサーバーにWebhookのパラメーターはありません。

通知先URLを指定する

動画リンクを送るときや、分割アップロードを作成するときは、POST /v1/transcriptionsのJSONボディにwebhook_urlを指定します。1リクエストでファイルを送る場合は、フォームフィールドに指定してください。

{
  "platform": "youtube",
  "url": "https://www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ",
  "webhook_url": "https://example.com/hooks/transcript1"
}

通知先URLには次の条件があります。

  • HTTPSを使います。
  • ユーザー名やパスワードを含めません。
  • 名前解決先が公開アドレスである必要があります。

プライベート、ループバック、リンクローカルなど、非公開アドレスを指すURLには422 invalid_requestを返します。アドレスは作成時だけでなく、通知を送るたびに検証します。

reuse_recent=trueとの併用はできません。webhook_urlを使うリクエストでは指定しないでください。

通知するイベント

type通知の条件
transcription.completedステータスがcompletedになると送ります。
transcription.failedステータスがfailedになると送ります。data.errorにcodeとmessageが入ります。

文字起こしをキャンセルした場合は、Webhookを送りません。

通知リクエストの内容

次のJSONをリクエストボディとして送ります。

{
  "type": "transcription.completed",
  "created_at": "2026-10-13T09:30:04.000Z",
  "data": {
    "id": "tr_8fK2Lm0PqRsTuVwXyZaBcD",
    "object": "transcription",
    "status": "completed",
    "transcript_source": "youtube_captions",
    "billed_minutes": 4,
    "error": null
  }
}

通知には文字起こしテキストを含めません。dataはtranscriptを除いた文字起こしオブジェクトで、上の例では一部のフィールドを省略しています。テキストが必要な場合は、dataのidでGET /v1/transcriptions/:idを呼び出してください。created_atはイベントを作成した日時です。

ヘッダーにはContent-Type: application/jsonと、transcript1-webhooks/1.0を値に持つUser-Agentを付けます。署名用ヘッダーも送ります。

受信時に署名を検証する

通知を受け取ったら、必ず付いているX-Transcript1-Signatureヘッダーで署名を検証してください。

X-Transcript1-Signature: t=<unix seconds>,v1=<hex digest>
  • t:リクエストに署名した時刻をUnix時間の秒で表します。
  • v1:"<t>.<raw body>"のHMAC-SHA256を16進数で表します。署名対象は、tの値、ドット、受信したままのボディを連結した文字列です。HMACのキーには、whsec_を含む署名シークレット全体を使います。

検証には、JSONとしてパースする前のボディのバイト列を使ってください。パース後にJSONへ戻すと、空白やキーの順序が変わり、署名が一致しなくなることがあります。

署名の比較には定数時間で動く関数を使います。さらにtと現在時刻の差を確認し、大きくずれていれば受け付けません。以下のコードでは許容幅を5分にしています。

Node.js

import { Buffer } from 'node:buffer';
import crypto from 'node:crypto';
 
// header: X-Transcript1-Signature, rawBody: the request body exactly as received,
// secret: your full signing secret including the whsec_ prefix.
export const verifySignature = (secret, header, rawBody, nowSeconds = Math.floor(Date.now() / 1000)) => {
  const fields = Object.fromEntries(header.split(',').map(part => part.trim().split('=')));
  const t = Number(fields.t);
 
  if (!Number.isInteger(t) || !fields.v1 || Math.abs(nowSeconds - t) > 300) {
    return false;
  }
 
  const expected = crypto.createHmac('sha256', secret).update(`${t}.${rawBody}`).digest('hex');
 
  return fields.v1.length === expected.length
    && crypto.timingSafeEqual(Buffer.from(fields.v1), Buffer.from(expected));
};

Expressでは、先にJSONをパースしないよう、ボディをそのままテキストとして読み取ります。

import process from 'node:process';
import express from 'express';
import { verifySignature } from './verify-signature.js';
 
const app = express();
 
app.post('/hooks/transcript1', express.text({ type: 'application/json' }), (request, response) => {
  const header = request.get('X-Transcript1-Signature') ?? '';
 
  if (!verifySignature(process.env.TRANSCRIPT1_WEBHOOK_SECRET, header, request.body)) {
    response.sendStatus(400);
    return;
  }
 
  const { type, data } = JSON.parse(request.body);
  console.log(type, data.id, data.status);
  response.sendStatus(200);
});

Python

import hashlib
import hmac
import time
 
 
def verify_signature(secret, header, raw_body, now=None):
    # header: the X-Transcript1-Signature header, raw_body: the request body exactly as received,
    # secret: your full signing secret including the whsec_ prefix.
    fields = dict(part.strip().split("=", 1) for part in header.split(",") if "=" in part)
    try:
        t = int(fields["t"])
    except (KeyError, ValueError):
        return False
 
    now = int(time.time()) if now is None else now
    if abs(now - t) > 300:
        return False
 
    expected = hmac.new(secret.encode(), f"{t}.{raw_body}".encode(), hashlib.sha256).hexdigest()
    return hmac.compare_digest(fields.get("v1", ""), expected)

Flaskを使う場合は、raw_bodyにrequest.get_data(as_text=True)を渡してください。

署名シークレットの確認と更新

whsec_で始まる署名シークレットはチーム共通です。そのチームが作成するすべての文字起こしのWebhookに、同じシークレットで署名します。

確認・ローテーションは、ダッシュボードの「Webhooks」(/dashboard/webhooks)で行います。ローテーションするとすぐに新しい値へ切り替わり、以降のWebhookには新しいシークレットで署名します。

応答・再送・重複への対応

  • 2xxを返せば配信成功です。
  • それ以外のステータスコード、接続エラー、10秒以内に応答がない場合は配信失敗です。
  • 配信に失敗すると、指数バックオフで間隔を延ばしながら再送します。初回を含めて最大6回です。再送までの待ち時間は順に2分、4分、8分、16分、32分で、最後の送信は初回から約1時間後になります。
  • transcript1はリダイレクト先を追いません。3xxも配信失敗になるので、通知先には最終的なURLを指定してください。
  • サーバーがタイムアウト後に応答した場合など、同じ通知が複数回届くことがあります。data.idとtypeを組み合わせ、処理済みの通知は無視してください。

最終更新 2026年10月14日